第29回 紅茶と文学 報告
課題本「華氏451度」
2021/8/21@吉祥寺
■課題本
コロナ以降初めて2ヶ月連続での読書会開催となりました。
課題本は「華氏451度」
丁度NHKの100de名著でも取り上げられたこともあり、中々タイムリーな選書となりました。
以下内容に触れる箇所もありますので、ネタバレはしないように気をつけていますので、
未読の方もご安心下さい。
-ご挨拶-
今回は7名の方にお集まり頂き、初参加の方が3名でした。
今回の紅茶
- 水出し紅茶 ニルギリ&ルフナブレンド
- スパイスチャイ アッサムCTC+ジンジャー、シナモン、クローブ、カルダモン
■お盆過ぎの吉祥は人通りも少なく。。
会場はすっかりおなじみとなりましたブックマンション。
今回も店番→読書会の流れ、店番は完全自己満足でPCDJで遊びながらでした。
お客さんが来なければ練習しとけばいいや的なノリだったのですが、何やかんやただのBGM再生装置となっていました。誰かしらDJコントローラーに興味持つかなぁとは思ったのですが、誰一人関心を持つ人は現れませんでした。悲しみ。
今回は今までの店番で一番お客さんが少なく、コロナの影響をひしひしと感じましたが、その分来店していただいた方とゆっくり話すこと出来るので、それもまた楽しいひと時ではあります。
最近はブックマンション的な場所を作りたい、または実際に作るという方がお見えになることが多いです。今後全国でこうした場所が増えていくんでしょうね。
■現代を予言したかのようなブラッドベリ
「現代を予言している」様な内容であるから、という事があります。
登場人物は耳に「巻き貝」という装置をつけ、音楽やラジオを聞いています。
これはまるで某A社のイヤーポッドですよね。
部屋の「ラウンジ壁」には対話可能なバーチャル映像が流れ、その擬似的家族や友人が人々の心の拠り所になり、依存してしまう。そして人々はその映像が言うことを聞くようになる。
■日本の未来は明るい?暗い?
いわゆるディストピア小説に分類される本作ですが、今回は参加者の方に未来の日本について考えていただきました。
現実
・2025年:義務教育カリキュラムが大幅に変わりプログラミング教育が古典に取って代わられる
原文で読まれた方も。SF作家にしては詩的すぎるブラッドベリの文章は原文で読んでみたい。
■開催後記
相変わらずの緊急事態宣言中、しかも日に日に感染者数が増加してく中での開催は迷った部分もありますが、まぁ対策すれば問題無いだろう、という判断で行いました。
そんな中来ていただいた方には感謝しかありません。
ディストピア世界を描いた課題本でしたが、今後の決して明るくはなさそうな日本社会をどう生きるか、どうしたら希望があるような世の中に出来るのか、小さいコミュニティでも話すことに意味があると思うので、開催できて良かったと思います。
9月も決めましたが10月以降はまた様子を見て決めていきたいと思います。