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第35回  紅茶と文学  報告  

課題本「変身」

2023/1/21@吉祥寺

 

-ご挨拶-

 今回は9名の方にお集まり頂き、初参加の方が2名でした。

今回の紅茶

    1. ニルギリFOP+キャンディBOPブレンド 水出し

 

今回の会場は吉祥寺のブックマンションでした。

■課題本「変身」

課題本は言わずとしれたカフカの「変身」

朝起きたら自分が虫になっている、という設定があまりにも有名でしょうか。ただその後の展開を詳しく覚えている人は意外に少ないのではと思います。
そして私も再読したら気づいてしまったんです。ストーリーを完全に取り違えていた事に。。
いかに人間の記憶が曖昧なものであるのかを身を持って知りました。

虫もなんとなく芋虫のイメージで、最後はグレーゴルが自らの力で家の扉を開け、自由の身になるんだよね、ワクワク、と思い込んでいたら「あれ?こんな展開だった?」となり・・・。
本は2回読むとより理解が深まる、と言われる通り、新たに見えたものも多かったです。

■「変身」読書会を終えての感想

参加者の方に変身を読んでみて、また読書会を通して思ったことを書いて頂きました。
最後に集まった本を撮影。装丁は何故顔のアップなんだろうか。

■開催後記

変身を再読してみて、なんとコロナ時代に相応しい現代的なテーマなんだろうと嘆息した。
読書会では様々な意見が飛び交いましたが、これがもし虫に変身していなかったら、という解釈に戦慄を覚えます。そして変身しているのは自分なのか、周りなのか。視点を変えてみる、という意識はすごく重要だと感じますね。まぁカフカは笑い話で書いたらしいですが、いくらでも深読み出来る、そんな作品でした。
多少の気持ち悪さは我慢しましょう笑