第41回 紅茶と文学 報告
百年の孤独
G・ガルシア=マルケス著
2023/12/9@渋谷
-ご挨拶-
今回は11名での開催、初参加の方が3名でした。ネタバレはほぼ無いのでご安心を。
今回の紅茶
- キャンディ クレイグヘッド茶園 FBOP+ドライマトゥムオレンジ添え
- ASSAM SFGTFOP
■課題本「百年の孤独」
言わずと知れたガルシア=マルケスの「百年の孤独」。南米の架空の都市・マコンドでの100年にわたるブエンディア家の歴史を描いた物語です。買ったはいいのだが何だか読みにくそう・・・と読まないまま3年間本棚に眠ったままで、永久に読まれない気配があったので今回無理やり課題本に設定しました。何せ読むのが大変と聞いていたので通常より早い1月半前には開催告知を出しました。12月は毎回重厚な本を選んでいる気がします、苦労して読んだ本こそ二次会が楽しいからかもしれません。
■百年の孤独を読み終えて 以後の読書
参加者の初読、再読の割合は半々だったのですが、全員が読破をしてきてくれたのでまずはお祝い。脱落する人もいるかと思っていましたが皆さん大変立派です。初読の人はほぼ全員ギリギリに読み終えたという事ですっきりした顔をしていたのが印象的でした。
百年の孤独を無事読み終えこの次に読みたい本を聞いてみたところ下記の本が挙げられました。
重厚な小説が多めで弊会の参加者は強者揃いだなぁと感じます。
・万永元年のフットボール 大江健三郎
・真夜中の子供たち サルマン・ラシュディ
・未成年 ヒョードル・ドストエフスキー
・風と共に去りぬ マーガレット・ミッチェル
・だれかに、話を聞いてもらったほうがいいんじゃない? ロリ・ゴットリーブ
・ベルリン・アレクサンダー広場 アルフレート・デーブリーン
・インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー 皆川 博子
・七つの殺人に関する簡潔な記録 マーロン ジェイムズ
・初めて語られた科学と生命と言語の秘密 松岡正剛
・ソラリス スタニスワフ・レム
・サーカスの子 稲泉 連
■好きなキャラクター&感想
主催者が好きなのはウルスラ、アウレリャノ大佐、メルキアデス、嫌いなのはフェルナンダです。まぁ一緒に住みたくない人達ばかりなのは間違いないですが。
■開催後記
とにかく「百年の孤独」を読んで読書会に挑む、というモチベーションに支えられ皆さん読破できたようです。
私も怠け者なので全然進まなかった&メモを取りながらの読書だったので現代小説と比べると3倍くらいの時間がかかりました。付録の家系図である意味ネタバレしてるのですが、最後はどうなるのか予測出来ず読了後は達成感と共に一抹の寂しさもあり不思議な気分でした。ただ重荷から解放された感は半端ではなかったです。
罪と罰とどちらが大変だったかというとやはり罪と罰かなぁ。まぁ長さも違うんですが。誰が誰だかわからない問題は共通の辛さですね。ただこれで百年の孤独以後の人生を歩めるのでそれだけは本当に良かった。。どういう人生かわからないですけど。来年もよろしくお願いします。